下がってしまった歯ぐきへの治療「歯肉移植」
歯肉退縮とは

歯肉退縮とは、本来歯ぐきに隠れている歯の根の部分が見えている状態です。
そんな下がってしまった歯ぐきへの治療方法が歯肉移植治療です。
このような不安を抱えている方はいらっしゃいますか?
- 歯の根が露出していることによりしみて痛い=知覚過敏
- 見た目の悪化=歯が長く見える
- 歯ぐきが下がって見えた歯の根の部分が黒く見える=根面虫歯
- 以前より歯ぐきがさらに下がってきて、将来さらに下がるのか心配
- 矯正治療の後から歯ぐきが下がってきた
歯肉退縮とは、本来歯ぐきに隠れている歯の根の部分が見えている状態です。
そんな下がってしまった歯ぐきへの治療方法が歯肉移植治療です。
そんな歯肉退縮の治療方法は、世界的に第一選択の治療と言われているのが歯肉移植手術です。しかし、手術の難易度が非常に高いことから、日本(特に北海道)では行っている歯科医院がほとんどありません。
当院副院長は、歯肉移植手術の世界的権威であるSeiko Min先生(テキサス大学ヒューストン校歯周病インプラント科教授)のもとで留学し、世界最先端の治療を習得してきました。
現在はMin先生が主宰しているNEXUS(歯周病およびインプラント治療のセミナーコース)のインストラクターも務めています。
「歯ぐきが下がってきているけどどうすれば良いのかわからない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
歯周病は日本人の約90%が生涯で罹患すると言われており、現代の歯科医療技術でもほとんどの方が避けて通れない疾患です。歯周病は歯と歯茎を支える骨を溶かす病気であり、骨が溶けることで支えられている歯茎も下がってしまいます。
矯正治療により歯の位置が移動した際、頬側の歯茎の量が少なくなり歯茎の位置が下がることがあります。
日本では歯肉退縮に対してレジン充填(詰め物治療)が一般的に行われていますが、歯科医療先進国であるアメリカでは禁忌とされています。レジン充填は、さらに大きな歯肉退縮を引き起こす可能性があると指摘されているためです。
歯肉退縮は一度進行すると、約80%の確率でさらに悪化することがわかっています。
そのため、状態が深刻化する前に早期発見し、早期に適切な治療を行うことを強くお勧めします。
手術中は麻酔を行うため痛みを感じることはほとんどありません。ただし、歯ぐきを採取する部位(上顎の裏側)は出血や痛みを感じやすい部分のため、抜歯などの手術と比較して侵襲が大きくなることがあります。痛みや腫れは個人差がありますが、通常2〜3日で消失します。
移植した部位は糸で縫合されており、約3週間は歯磨きが十分に行えない場合があります。その間、うがい薬を処方して清潔を保つよう対応します。また、前歯の場合、縫合した糸が見えるため一時的に審美性が低下することがあります。
歯磨きが不十分だったり、磨き残しが多い場合は治療効果が十分に得られないことがあります。そのため、必要に応じて手術前に歯磨き指導を行います。また、喫煙は傷の治りを悪化させ、移植した歯ぐきが定着しない可能性があるため、禁煙を推奨しております。
術式により、保険診療で対応できる場合と自費診療となる場合がありますので、事前にご説明いたします。
理由はわからないけど最近歯が長く見えるようになってきた(歯ぐきが下がってきた)気がする、という方は実は多くいらっしゃいます。
歯肉退縮に対する歯肉移植治療に対応している歯科医院が非常に少ないため情報も少なく、どのように治療を行うのか想像できない方も多くいらっしゃると思います。
当院では過去にも多くの歯肉退縮の治療を手がけています。
まずは一度お気軽にご相談ください。
副院長 佐久間 俊光
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(初診の方は1時間前まで)
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