インプラント治療は、残っている歯を守るために行います

インプラント治療とは、人工の歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、歯の機能を補う治療法です。インプラントは人体にやさしいチタンという金属でできており、骨との結合が良好です。その上に歯を固定し、自分の歯と同じような感覚で違和感なく噛むことができるようになります。また、被せ物は歯の質感に近いセラミックでできており、健康な歯と遜色のない美しい仕上がりが得られます。
ブリッジのように両隣の歯を削ることなく、入れ歯のように周りの歯にバネをかけて負担をかけることがないため、残っているご自身の歯を守るための最善の治療と考えられています。
他にも、上顎の総入れ歯が大きくて使用しにくい、下顎の総入れ歯が不安定で動いてしまう場合などには、インプラントによって入れ歯を固定する方法(All-on-4®︎治療)もあります。
しかし
であると考えており、
「インプラント治療は最終手段」
あくまでご自身の歯を
少しでも残すことを前提とし、
治療計画を立てていきます。
歯を抜かずに残すことができた症例
歯が折れて抜歯と診断された歯に対し部分矯正を行い、抜かずに残すことができた症例


年齢・性別 | 60代・女性 |
治療内容 | 部分矯正、セラミッククラウン |
治療費用 | 部分矯正:33,000円(税込) ファイバーポスト:16,500円(税込) セラミッククラウン(アドバンス):78,000円(税込) |
リスク・副作用 | 矯正治療には期間がかかり、最終的な被せ物が入るまで平均で3ヶ月程かかります。 残っている根の長さが短い場合は適応外となります。 矯正治療を伴うため、費用は被せ物も含め自費診療となります。 |
症例の概要 | こちらの患者様は、被せ物の下で虫歯が進行し、歯の内部で折れていました。折れた部分が歯茎の下にあり、そのままでは被せ直しができず、抜歯が必要な状態でした。しかし、歯を残したいというご希望があったため、部分矯正で歯を引き上げ、保存することができました。 |
抜歯後インプラント以外の治療を選択した症例
抜歯後に自身の親知らずを活用した歯の移植治療で、インプラント治療を行わずに済んだ症例


年齢・性別 | 30代・女性 |
治療内容 | 親知らずの抜歯、歯の移植、根管治療 |
治療費用 | ・親知らずの抜歯、歯の移植、根管治療 約15,000円(保険診療3割負担額) ・ファイバーコア16,500円(税込) ・ジルコニアクラウン(臼歯)65,000円(税込) |
リスク・副作用 | 移植した歯が定着しないことがありますが、適切な歯を選び、しっかり固定すれば、成功率は高まります。 手術後に痛みや腫れが出ることがありますが、適切なケアを行えば、数日で落ち着くことがほとんどです。 |
症例の概要 | こちらの患者様は、根の病変により隣の歯にも影響が及び、骨の吸収が進んでいました。通常であれば抜歯後にブリッジやインプラントが必要な状態でしたが、健康な親知らずを活用し、移植治療を行うことで歯を残すことができました。 |